ヒトパピローマウィルス（HPV）とはどんなウィルス？
ヒトパピローマウィルス（略してHPV）は女性にも男性にも感染するありふれたウィルスで、たくさんの型があります。そのうちいくつかの型は性交渉によって男性から女性へ、あるいは女性から男性へ感染し、その後、女性の子宮頸がん、男性に多い中咽頭がん（のどの奥のがん）や陰茎がんなどをおこすことがあります。
HPVワクチンを受けてヒトパピローマウィルスの感染を防ごう
国はHPVワクチン接種を勧めています。
HPVワクチンを受けておくと、このウィルスの感染を防ぐことができます。その結果、このウィルスに関連するがん「子宮頸がん、中咽頭がん、陰茎がんなど」を予防できます。海外でも国内でもこのワクチンの有効性と安全性が確認されています。
ワクチンを受けていただきたいのは、以下の方々です。まず小学6年生から高校1年生までの女子（定期接種で無料）です。男子は今のところ有料ですが、いずれ無料の定期接種になる予定です。また、ワクチン対象者なのに情報が届かなかった世代の女性（キャッチアップ接種対象者）は、2022年度から2024年度までの3年間に限り無料となっています。
なお詳細については、お住まいの各市町村ワクチン担当部署までお問い合わせください。
2024年2月
増田医院小児科 増田英子（子宮頸がん予防啓発「愛は子宮を救う」委員）